メルマガ第0018号：コストダウンテーマの構想力No.1　

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　　　　　　　できる購買部長のかしこい購買戦略　　　　　　　第0018号

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      ◆今日のテーマは、｢人材育成と教育（その８:個人の購買能力５）｣
（コストダウンテーマの構想力について概説します。前半部分として、条件の１）（現状を冷静に判断できること）と２）（コストダウン方法を総合的に描けること）について少し解説を加えます。）

        　　　　　

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明けましておめでとうございます、　山本です。

　前回は、原料購買部門特有のコンピテンシーの中で少し解説を要する項目の第ニ弾として【原料機能分類に関する理解】に関して説明しました。

　そして、原料機能分類の管理は１人の専任者に権限委譲し、部員のチームワークを徹底するためにあなたのリーダーシップが必要だと書きました。

　さて、今回は、中期計画や来年度計画を作成の時期だと思いますので、順番を変更して【コストダウンテーマの構想力】について次号と２回に分けて説明しましょう。

　さて、あなたのところでは、コストダウンの計画はどうやって策定していますか？どんなコンピテンシーを持った誰に担当させていますか？

　コストダウンを推進するためには、『コストダウンの計画が最も重要』であることはご承知の通りです。

　コストダウンの成否の７０％は計画で決まるからです。

　計画が上手ければ実行段階が下手でも時間的な遅れはあったとしても達成できるものです。

　逆に、計画が不味ければ、いくら実行段階で努力をしても成功するのは限られ、多くは失敗に終わってしまいます。

 

　では、計画のキーポイントは何でしょうか？そのコンピテンシーはどんなことになるでしょうか？

 

　実は、突き詰めると、計画のキーポイントは次のようになるのです。

１）現状を、思い込みではなく、冷静に判断できること
２）コストダウン方法を総合的に描けること
３）対象原料を精度よく、且つ、漏れなく選び出せること
４）揺るがない目標価格をイメージできること
５）優先順位を精度よく作れること

　上記の文章は、全て末尾が『●●できること』としてあります。他人事ではなく、敢えて部下のコンピテンシーとして明確に表現したいからです。

　では、順に少し解説しましょう。

 

１）現状を冷静に判断できること：

　現状とは、

＊今の取引先は、世界の中でどんな位置付けなのか？どうしてもそこから買うしかないのか？（どこから？）
＊今の購買原料は、万国共通の言葉でどう言えば世界中のどこでも伝わるのか？（何を？）
＊今の購買価格は、世界の中でどんな位置付けなのか？（いくらで？）

の３つの質問に的確に答えられることです。

　いずれもハードルは非常に高いのですが、これが出来ないと冷静な判断は正直言って無理です。

２）コストダウン方法を総合的に描けること：

　総合的とは、

＊コストダウン方法の全体像を漏れなく知っていること
＊原料毎に可能性のあるコストダウン方法を漏れなくイメージできること
＊世界中のメーカーを漏れなく知っていること

と言うことになります。

　しっかりとこのことを受け止めてください。

　では、今回はここまで。次回は、【人材育成と教育】の８回目です。この続きをお話します。

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