メルマガ第0040号　購買戦略（その6）：購買のあるべき姿

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　　　　　　　できる購買部長のかしこい購買戦略　　　　　　　第0040号

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  ◆今日のテーマは、｢購買戦略（その３：あるべき購買の姿）｣
（購買戦略を考える上での大前提として、その目的は、より良き状態を実現させることにあります。ですから｢購買のあるべき姿｣を作ることが戦略よりも先行する必要があります。現状を是認した上での戦略は全く無意味です。）
        　　　　　

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こんにちわ、山本です。

　前回は、【何故、戦略を戦術と厳密に線引きしなければならないのか？】について概説しました。

　一言で言えば、『ボスであるあなたにしかできない仕事』に大半の精力を傾注して欲しいからでした。それが会社のためであり、部下のためでもあるのです。

 

　さて、今回は、【あるべき購買の姿】について考えることにします。

　ビジネスらしい仕事の仕組みと言うのはどうなっていると思われますか？

　ビジネス以外であれば許されるが、ビジネスでは殆どありえない仕組みとは一体何でしょうか？

　例えば、人生目標を見てみましょう。

　あなたの周辺で、明確な人生目標を綿密に立てて毎日実行しようとしている人が何人おられますでしょうか？

　おそらく、１００人に１人も思い当たる人はいないのではないでしょうか？

　因みに、人生目標にはおよそ７つ程度のカテゴリーがあり、各カテゴリー中にはいくらでも自分の望む人生目標を設定することができます。

　そのようなものをいつも頭に置いて行動している人を見たことがありますか？

　それほどまでに希有になってしまう理由は、全てが自己責任であり、他人や会社から全く強制されない領域だからです。自分自身の志次第、生き様と言うことです。

　では、趣味や遊びの世界ではいかがでしょうか？

　５年先、１０年先、２０年先などを見据えて、いつまでにはどんな状況になろうなどと明確に目標を掲げて日夜努力している人は滅多にお目にかかれないのではないでしょうか？

　まあ、遊びですから当然のことかもしれませんがね。そんな事をやっていたらストレスが溜まってどうしようもないかも知れませんが。

　さて、ではビジネスではどう言う仕組みになっているのでしょうか？

 

　どんな職業でも、どんな業界でも、どんな職種でもある時点でのあるべき姿を先ず最初に作っているのではありませんか？

　即ち、あるべき姿を設定してから現在を眺め、そのギャップから種々の課題を見つけ出し、個々の課題を解決するための方法や道筋を時間を逆回転しながら考え出して行きますね。

　要するに、出発点は『あるべき姿』『こうありたい姿』をイメージすることから始まっているのです。

　では、化学原料の購買の仕事の場合は、どうでしょうか？

　そうですね。

　先ずやることは、『あるべき購買の姿』を描くことになります。

　これが決まるから、課題が発見できる訳です。

　逆に言うと、『あるべき購買の姿』がなければ、正確に課題を捉えることはそもそも原理的にできないのです。課題は差の分析から始まるのです。

　ですから、『あるべき購買の姿』を描くことこそ、購買戦略の原点と言うことになります。

　念のため触れておきますが、｢そんなものは必要ない！｣と言う方が結構おられるかも知れません。

　しかし、それはビジネスの基本的仕組みを自ら不要と言っているのと同義です。

　それは、戦略を持たないのが戦略だとか、結局は、戦略放棄の姿勢でしょうね。

　ボスの役割を自ら捨てていることに気付く必要があるのではないでしょうか？

　さて、さんはどのような『あるべき購買の姿』を設定して購買組織を運営されていますでしょうか？

 

　では、今回はここまで。次回は、【購買戦略（その４）】です。

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